高齢者の施設の説明1.特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)とは
高齢者の施設の説明1.特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)の概要
高齢者の施設の説明1.特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)について説明させて頂きます。
高齢者施設についてというページで各高齢者住宅・施設の説明をしていますが、説明不足の点もありますので、ひとつひとつ詳細を説明したいと思います。
※高齢者施設・住宅
高齢者施設・住宅というと、多くの方が特別養護老人ホームと、有料老人ホームを思い浮かべると思います。しかし実際には、下記の表の通り多くの種類があります。『特別養護老人ホーム』について詳しく説明します。
介護保険3施設 | 公的な低額施設・住宅 | 民間運営施設 |
①特別養護老人ホーム | ④養護老人ホーム | ⑨グループホーム |
②介護老人保健施設 | ⑤軽費老人ホーム(A型・B型) | ⑩有料老人ホーム |
③介護療養型医療施設 | ⑥都市型軽費老人ホーム | ※⑪サービス付き高齢者向け住宅 |
⑦ケアハウス | ||
⑧シルバーハウジング | ||
特別養護老人ホームの説明
定義 | 介護保険制度上は『介護老人福祉施設』の分類になり、老人福祉法上『特別養護老人ホーム』と規定されているものです。 特別養護老人ホームは、入所する要介護者に対して、施設サービス計画に基づいて、入浴・排泄・食事等の介護、日常生活の世話、機能訓練、健康管理、療養上の世話を行う施設です。 |
基本的な性格 | 要介護高齢者のための生活施設 |
事業主体 | 社会福祉法人のみ |
施設数(定員) | 約6,500ヶ所(約45万人) |
入居対象者 | 制度上要介護1以上(実際のところ要介護4、5の方が中心) |
平均在所日数 | 1465.1日(厚生労働省調べ平成20年10月) |
平均要介護度 | 3.88(厚生労働省調べ平成22年10月) |
※設備面
居室の種類 | 従来型多床室(相部屋)・従来型個室・ユニット型準個室・ユニット型個室 | |
ユニット型 | 面積/1人 | 10.65㎡以上 |
定員 | 原則個室 | |
従来型 | 面積/1人 | 10.65㎡以上 |
定員 | 1名(2011年10月に従来の4人以下から1人に変更) | |
食堂 | 食堂と機能訓練室を合算した面積 入所定員×3㎡以上 |
プライバシー重視のため、現在新しく特養を建設する場合は、個室(ユニットケア)しか認めてられません。
※サービス面
介護サービス※ | 介護保険施設 |
医師 | 必要数(非常勤可) |
看護職員・介護職員 | 3:1以上 |
作業療法士・理学療法士 | - |
機能訓練指導員 | 1人以上 |
生活相談員 | 常勤1人以上、100:1以上 |
介護支援専門員 | 常勤1人以上、100:1を標準 |
※医療面
特別養護老人ホームで提供される医療サービスは、健康管理、保健衛生が中心となります。したがって医療ケアに十分対応できないところが大半となります。そのため、痰の吸引、胃瘻、褥瘡、経管栄養、バルーン、在宅酸素等の医療措置が必要な方は入所を断れる場合もあります。また入所中に健康状態が変わり、上記のような医療行為が必要となった場合に、退去を命じられることもあります。病気等で医療機関への3ヶ月以上入院した場合も退去となります。
※月額目安
高齢者の特別養護老人ホームについては、低額で入所できるというイメージがあるかと思いますが、それは多床室の場合です。現在は、上記でも触れたように個室のユニットケアという方針が進められているため個室の場合はある程度の費用がかかることになります。
※入居一時金:不要
※介護保険の自己負担費用費用目安(1ヶ月)
介護度 | 従来型多床室 | 従来型個室 | ユニット型準個室・個室 |
要介護1 | 18,900円 | 17,310円 | 19,770円 |
要介護2 | 20,970円 | 19,410円 | 21,870円 |
要介護3 | 23,100円 | 21,570円 | 24,060円 |
要介護4 | 25,170円 | 23,670円 | 26,160円 |
要介護5 | 27,210円 | 25,740円 | 28,230円 |
※1単位10円換算・1ヶ月30日換算
※月額目安
介護度 | 従来型多床室 | 従来型個室 | ユニット型準個室・個室 |
賃料 | 約1万円 | 約3.5万 | 5万円~9万円 |
食費 | 約4万円~5万円 | ||
介護保険料 | 約2万~3万円 | ||
合計 | 7万円~9万円 | 9.5万~11.5万円 | 11万~17万円 |
※負担軽減措置
高額介護サービス費の支給と同様に、年金などの所得に応じて段階的に負担限度額が設けられています。市区町村に申請し、介護保険負担限度額認定書の交付を受けると1ヶ月の負担は以下のようになります。
所得制限の区分についての⑦高額介護サービス費支給制度とは、の記事を参照ください。
※居住費と食費の負担限度額(1ヶ月)
介護度 | 従来型多床室 | 従来型個室 | ユニット型準個室 | ユニット型個室 | 食費 |
所得区分1 | 0円 | 9,600円 | 14,700円 | 24,600円 | 9,000円 |
所得区分2 | 9,600円 | 12,600円 | 14,700円 | 24,600円 | 11,700円 |
所得区分3 | 9,600円 | 24,600円 | 39,300円 | 39,300円 | 19,500円 |
所得区分4 | 9,600円 | 34,500円 | 49,200円 | 59,100円 | 41,400円 |
※1ヶ月30日換算
<申し込み方法等>
特別養護老人ホームは、全国で何十万人も待機者がいると言われており、入所までに何年も待つということもあります。かつては申し込み順でしたが、現在は要介護度、認知症の有無、介護者の状況などを総合的に判断し、地方自治体や施設が定めた入所基準に基づいて、緊急度の高い人から入所することになっています。
申込の窓口は、市区町村の福祉担当窓口か、直接施設となっています。申し込みは複数の施設に申し込むことも可能ですし、住んでいるところと違うエリアの施設(地域密着サービスは不可)に申し込むことも可能です。
複数の申込ができるため、例えばある施設で300人待機者がいると言われた場合でも、ほかで決まってすでにいない人もいるため、実際にはそれよりも少ない人数だと想定されます。
高齢者の施設の説明2.介護老人保健施設(老健)の概要
高齢者の施設の説明2.介護老人保健施設(老健)について説明させて頂きます。
高齢者施設についてというページで各高齢者住宅・施設の説明をしていますが、説明不足の点もありますので、ひとつひとつ詳細を説明したいと思います。
※高齢者施設・住宅
高齢者施設・住宅というと、多くの方が特別養護老人ホームと、有料老人ホームを思い浮かべると思います。しかし実際には、下記の表の通り多くの種類があります。今回はその中でも『介護老人保健施設(ろうけん)』について詳しく説明します。
介護保険3施設 | 公的な低額施設・住宅 | 民間運営施設 |
①特別養護老人ホーム | ④養護老人ホーム | ⑨グループホーム |
②介護老人保健施設 | ⑤軽費老人ホーム(A型・B型) | ⑩有料老人ホーム |
③介護療養型医療施設 | ⑥都市型軽費老人ホーム | ※⑪サービス付き高齢者向け住宅 |
⑦ケアハウス | ||
⑧シルバーハウジング | ||
介護老人保健施設ホームの説明
※概要
定義 | 介護老人保健施設とは、要介護者に対し施設サービス計画に基づいて、看護、医学的管理下での介護、機能訓練、必要な医療、日常生活上の世話を行う施設です。 |
基本的な性格 | 要介護高齢者が在宅復帰を目指すリハビリテーション施設 |
事業主体 | 社会福祉法人・医療法人 |
施設数(定員) | 約3,500ヶ所(約32万人) |
入居対象者 | 要介護1以上(病状が安定していて入院や治療の必要がない方) |
平均在所日数 | 277.6日(厚生労働省調べ平成20年10月) |
平均要介護度 | 3.32(厚生労働省調べ平成22年10月) |
高齢者の介護老人保健施設の入所期間は、リハビリをして自宅に戻るための施設のため、原則3ヶ月とされていますが、自宅への復帰が難しい場合は更新することもあり、長期(1年超)に渡る入所が増えています。ちなみに私の祖母も老健に5年入所していました。
※設備面
居室の種類 | 従来型多床室(相部屋)・従来型個室・ユニット型準個室・ユニット型個室 | |
ユニット型 | 面積/1人 | 10.65㎡以上 |
定員 | 原則個室 | |
従来型 | 面積/1人 | 8㎡以上 |
定員 | 4人以下 | |
食堂 | 入所定員×2㎡以上 |
介護老人保健施設は、4人部屋が主流です。特別養護老人ホームと同様、プライバシーを重視したユニットケアを増やそうという取り組みを進めていますが、普及していないのが現状です。
※サービス面
介護サービス | 介護保険施設 |
医師※ | 常勤1人以上(100:1以上) |
看護職員・介護職員 | 3:1以上 |
作業療法士(PT)・理学療法士(OT) | PT又はOTが100:1以上 |
機能訓練指導員 | ‐ |
生活相談員 | 100:1以上 |
介護支援専門員 | 常勤1人以上、100:1を標準 |
※高齢者利用者の症状の急変等に備え協力医療機関を定めることとしている。
※医療面
医療面については、介護老人保健施設は病院を退院した人の受け皿としての役割が強いため、特別養護老人ホームと比べても充実しています。したがって、痰の吸引、胃瘻、経管栄養、在宅酸素等の方でも入所が可能です。ですので、老健の位置づけは病院と自宅との中間の役割を言えます。
※月額目安
介護老人保健施設については、比較的低額で入所できるというイメージがあるかと思いますが、それは多床室の場合です。個室の場合は、施設によってまちまちですが、ある程度の費用がかかることになります。
※入居一時金:不要
※介護保険の自己負担費用費用目安(1ヶ月)
介護度 | 従来型多床室 | 従来型個室 | ユニット型準個室・個室 |
要介護1 | 23,580円 | 21,300円 | 23,670円 |
要介護2 | 25,020円 | 22,710円 | 25,080円 |
要介護3 | 26,910円 | 24,600円 | 27,000円 |
要介護4 | 28,500円 | 26,160円 | 28,590円 |
要介護5 | 30,090円 | 27,750円 | 30,180円 |
※1単位10円換算・1ヶ月30日換算
※月額目安
介護度 | 従来型多床室 | 従来型個室 | ユニット型準個室・個室 |
賃料 | 約1万円 | 約3.5万 | 5万円~15万円 |
食費 | 約4万円~5万円 | ||
介護保険料 | 約2万~3万円 | ||
合計 | 7万円~9万円 | 9.5万~11.5万円 | 11万~25万円 |
賃料や食費はホームによって異なる設定を設けています。特別養護老人より、医療面で充実しているため月額利用料は高くなる傾向があります。また上記の他に、理髪代やレクリエーション代、医療費なども掛かります。
※負担軽減措置
高額介護サービス費の支給と同様に、年金などの所得に応じて段階的に負担限度額が設けられています。市区町村に申請し、介護保険負担限度額認定書の交付を受けると1ヶ月の負担は以下のようになります。
所得制限の区分についての⑦高額介護サービス費支給制度とはを参照ください。
※居住費と食費の負担限度額(1ヶ月)
介護度 | 従来型多床室 | 従来型個室 | ユニット型準個室 | ユニット型個室 | 食費 |
所得区分1 | 0円 | 14,700円 | 14,700円 | 24,600円 | 9,000円 |
所得区分2 | 9,600円 | 14,700円 | 14,700円 | 24,600円 | 11,700円 |
所得区分3 | 9,600円 | 39,300円 | 39,300円 | 39,300円 | 19,500円 |
所得区分4 | 9,600円 | 49,200円 | 49,200円 | 59,100円 | 41,400円 |
※1ヶ月30日換算
上記下線部のみ特別養護老人との相違点になります。
<申し込み方法等>
高齢者の老健の情報については、病院のMSW(退院支援担当者)、市町村の介護保険課、地域包括支援センター等で聞きましょう。
入所の申し込みは、施設に直接行って行います。入所までの流れとしては、施設の支援相談員が利用目的・心身の状況・家族の意向等の調査を行います。次に主治医に診断書を作成してもらい、施設での入所判定となります。面接や実態調査、診断書をもとに利用可能かどうかで決められます。
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